とある科学の迎撃日記(パトブログ)

パトリオット(dj patriot)が気が向いた時に綴るブログです。

2023年に聴いて良かった曲BEST 10。

3ヶ月ぶりの投稿となります、パトリオットです!いや〜〜〜今年の冬は特に寒い!

それにしても、今年も相変わらずブログをロクに更新できなかったなあ.........。

いつだか「もっと人の役に立つような情報を発信したい」って言ってた記憶がありますが、肝心のネタがあまり無いと言う。。。

 

それでは早速、今年聴いて良かった曲BEST 10を発表したいと思います!今回も同人音楽中心です。

去年はランク付けしましたが今年はしません。ランキング形式で発表するとなんとなく作曲者さんに失礼な気がするので。

 

 

DJKurara - Donald McDtek

今年の秋のM3でリリースされたロリガバの新作CD「GIDDY STRIKERZ」の収録曲。僕はM3前日のリリパで一足早く購入しました。

マクドナルドのキャラクターのドナルドの声やら歌やらポテトの揚がる音やらをふんだんにサンプリングしたハードテック。ドナルドの歌なんてあったんですね。

最後の方で「U.N.オーエンは彼女なのか?」に合わせてドナルドが歌っているのは某MADを意識してのことでしょうか?個人的に「平成のニコニコらしさを意識した曲だな〜」としみじみ思いました。令和の時代になってもこういう古いネタの曲を作る人がいることに強い有り難みを感じております。

 

余談ですが、この曲は今年開催されたオンライン配信イベントの限界集落祭(3回目)で使用させていただいたのですが、途中の爆音地帯の部分でEQのMIDを少し切る必要があったりしたので、赤メーター叩かないようにするのに厳重な注意を払って録音していました。まあ赤メーターをちょっと叩いたくらいでは音割れはまず起きないですけどね。

soundcloud.com

 

 

Q - ワンワンワン

今年の春のM3でリリースされた「4って鳴く犬コンピレーション」の収録曲。作曲者のQさんはナードコアのクリエイターであり、彼もまたナードコアのファンで、過去にDJでSharpnelさんやレオパルドンさんの曲なんかもかけたりしていました。

今年は彼の憧れだった「トラックメイクしてたらDJオファーを頂ける」という目標も達成できたようで、非常にめでたいですね。11/25にTRIANGLE OSAKAで開催されたMOST MUSCULAR GXRというイベントに出演したそうです。

 

このコンピはTwitterでバズった「4!」と鳴く犬の鳴き声をサンプリングするといった趣旨の曲が収録されており、Qさんはこの他にももう1曲(合計2曲)収録されています。

この曲を初めてウォークマンに入れて聴いた時、とてもドープで、ドラム(キックやらスネアやらハイハットやら)のリズムパターンの組み方が非常に凝ってるな、という印象を真っ先に受けましたね。

曲のテンポは160BPMで、普段の僕は速い曲を聴き過ぎているせいで190BPMでも遅く感じてしまうのですが、この曲は何故かアップテンポに感じることが多いです。やはりドラムのリズムパターンが複雑なせいなんでしょうか。

僕もこういう風なパターンを組めるようにもっとMIDI打ちを上達させねば..........

soundcloud.com

 

 

pencil - φなる・はーどこあ

今年の春のM3にロリガバブースへの委託で頒布された「Melodic Domination」収録曲。このCDはブースに置かれた枚数が非常に少なく、僕は買い逃してしまったのですが、このM3の後の時間帯に開催されたdigital offlineで奇跡的にゲットすることができました。コンピの主催のHellfury氏は急遽digital offlineにシークレットメンバーとしてトリに出演したんですよね。その時に箱に持ち込んで下さった模様。

 

昔の恋愛ゲーム「Φなる・あぷろーち」を原作としたアニメの音声をサンプリングしており、僕もアニメは観たことがないものの、主題歌は知っていたので主題歌のリミックス地帯で非常にブチ上がるなどしておりました。

前からpencilさんのサンプリングの仕方は面白いな〜と思っていたのですが、この曲は特に凝ってるなという印象を受けました。「それでは〜VTR〜スタート〜!」の後に主題歌のリミックス地帯に突入する構成とかかなり面白いですね。

こういうアニメネタのガバはやっぱり中毒性が高いですなあ〜。

 

このコンピは以下のページから購入できます!

hellfurycompilations.bandcamp.com

 

 

Cyte - PettanCore

今年の秋のM3でリリースされた「Impact damage」収録曲。東方アレンジの「つるぺったん」のロリコアアレンジ。

このアルバムはM3より前にbandcampで視聴することができたので全曲聴いてみたのですが、原曲補正もあったかも知れませんが特にこの曲が突出していると感じました。

テンポはピッタリ200BPMで、キーはアナログな方法で移調したと思われますが(DJソフトで言うなら、MTを切った状態でテンポを上げる行為。要は早回し)偶然にもA minor(C Majorの平行調)になっており、上手く言い表せませんがとても「聴きやすい」仕上がりになっていると思いましたね。やっぱりC Majorの曲って黒鍵の音が基本的に含まれていないし青っぽいイメージがあって青空を連想させるしで「純粋」なイメージがあるんですよね。色のイメージは人それぞれですが、個人的にこの調は非常に「純粋」で「美しい」イメージがあります。

ノイジーなアーメンブレイクもCyteさんの平常運転って感じで本当に素晴らしいです。

M3でCyteさんのブースで「bandcampで視聴したんですけど特にPettanCoreが最高でした!やっぱり東方アレンジとブレイクコアは合いますね〜」と伝えることができて良かったです。Cyteさんも笑顔で「いや〜そう言ってもらえると嬉しいです!ありがとうございます!」と返して下さいました。

もっとこういうロリコアのトラックメイカーさんが増えて欲しいですね。

cytekinesis.bandcamp.com

 

 

Technohead - Jetset No.1

大昔にMokumからリリースされたTechnohead師匠の曲。ストリングスが心地良いテクノ。Acceleratorシリーズと曲調が似ており、過去に「Jetset / Accelerator」というレコードもリリースされていますね。因みにJetset #2という曲もあります。

ブレイクビーツを刻んでいるのか1から音作りをしているのか分かりませんが、この曲もとにかくドラムのリズムパターンが複雑かつグルーヴィーで最高にブチ上がります。

DJでいつかこの曲をかけてみたいですが、この手のゆっくり目のテクノをあまり知らないので、MIXの中に捩じ込むのが難しそうですね.........。もっとdigらないとな〜。

mokumrecords.bandcamp.com

 

 

ゴッドOD - 魔女宅急拳 (Dr. Power Bomb mix)

今年行ったクラブでかかってて初めて知った古のナードコア。ゴッドOD氏の曲はあまり掘っていないので、恥ずかしながらナードコアファンにも関わらずこの曲の存在を全く知りませんでした。サイケアウツ氏の曲もリリースしているStereo Recordsからのリリースですね。

魔女の宅急便のBGMやキキの声を延々とサンプリングしており、その上に単調なブレイクビーツを足すという古典的なナードコアの作り方で作られているので、シンプルながらも僕は一気にこの曲を大好きになったのですが、宮崎駿監督が聴いたら怒りそうですねw

この手の曲を発見する度に思うのですが、やはり昔の曲であってもどこか新鮮さを感じられる曲は良いですね。存在しない筈のノスタルジーに浸ってしまいますw

ただ一点気になったことが。最後のメロディオンリーの展開に入った所で気付いたのですが、オーディオデータの編集の手を抜いているせいか4小節目の最後の音と5小節目の最初の音の間隔が狭く、「タタッ」と走ってしまっているように聞こえるので、編集はキチンとして欲しかったですね.........。その点八卦商会の曲の編集の仕方はやっぱり凄いなと。(他者と比較すんなアホ)

stereorecords.bandcamp.com

 

 

Yakumo - ぼっちでもDubtek

去年のクリスマスイブにロスフロさんからリリースされた「ぶーと・こんぷれっくす!」の収録曲。このコンピはぼっちざろっくの主題歌やサンプリングをした曲のみを集めたモノで、収録したい人を事前に募集しており、応募した人の曲を全て収録すると言った中々大掛かりなアルバムとなっております。総勢なんと40名!

その中でも特にこの曲が刺さりました。

Yakumoさんのブログを読むに彼はこの曲に色々な想いを込めていたそうで、1リスナーである僕はその想いをブログを読むまで感じ取れなかったのですが、単純に「カッコ良い」「音が強くて良い」「ノリノリになれる」などと思いました。もう何度もリピートしましたね。

因みにこの曲の解説的な記事はこちら。↓

yakumo-heisei.hatenablog.com

僕もこのくらい作曲に熱量を注げたら良いな............。もっと色々考えて制作しなきゃ。

 

テクノウチさんが過去に執筆した「読む音楽」という本にも書かれていましたが、やはり音楽は単純な「音の要素」だけしか注目していないとつまらないですよね。その音楽に込められたメッセージなどの「音以外の要素」も含んで音楽なんだとこの曲に出会って改めて痛感させられました。そんな、僕にとって貴重な曲の1つとなりました。

正直、僕は歌詞のない音楽に関してはその曲の背景や作曲者の人生などのメッセージをあまり重視しておらず、単純にその音を聴いてブチ上がれるかどうかが大事だと思っている、と言うかそもそも歌詞がないとメッセージをあまり感じ取れない鈍感野郎なので、皆さんもこういう解説的な記事を沢山書いてくださると嬉しいです!(他力本願)

archive.org

 

 

DJ Ad feat. Casketkrusher - The Rave Blaster

今年の1月にMokumからリリースされたイケイケレイヴィーGABBA。やっぱこういうオールドスクールな感じのGABBAは良いですね!

ガバキックが90年代〜00年代を彷彿とさせます。(尚僕はその頃ハードコアの存在すら知らなかった)

この曲がリリースされた当初「久々に最高のGABBAがMokumからリリースされたぞ!」って大興奮して何度もリピートしていましたね。正直Mokumから出る曲がワンパターン化しているというか、マンネリ化していた時期だったので嬉しかったです。

常に同じフレーズがループされるタイプのGABBAも勿論良いですが、こういう風に展開があった方がやっぱり飽きにくいし常に脳汁出っ放しになれるんだよな〜。

mokumrecords.bandcamp.com

 

 

fuluca - the niconico medley to hyperflip pipeline

今年9月にロスフロさんからリリースされた和製Hyperflipコンピ「FASTFUSION」収録曲の中で一番刺さった曲。

今も尚Hyperflipブームは熱量が凄まじいですが、思えば2年前のいえブでbreakchildが出演した辺りからdariacoreという呼称が定着してきて、一時期下火になったこともありましたがまさかここまでこのムーブメントが盛り上がるとか想像していませんでした。

Hyperflipムーブメントはあらゆる界隈が一気に繋がって盛り上がっているように思えますが、どの界隈も「ニコニコらしさ」を帯びているように感じるんですよね。

このfulucaさんの曲は正にニコニコの要素が満載で、平成に盛り上がっていたコンテンツを思い起こさせるような曲なので平成生まれの僕にブッ刺さるのもまあ納得っちゃ納得。

まるで走馬灯のようだ.........。他の人も言っていましたが、葬式の時にこの曲を流して欲しいw

因みにサンプリングした曲リストはこちら。↓

 

lostfrog.bandcamp.com

 

 

SGHAL - Hardtek Foolcore

最後はこの曲!宮城を拠点に活動しているスガハルさんが去年辺りにTwitterで無料で公開していた曲です。

僕は公開された当初はdropboxからダウンロードするのを面倒臭がっていて全く聴いていなかったのですが、今年9月に開催されたオンラインイベント「ドスコア」にてNormcoreさんがかけているのを聴いて「え、何この曲!ヤバ!カッコ良すぎるだろ!」と思い、セトリを見て検索をして「ああこれ去年スガハルさんがdropboxで公開してたやつだったのね」となり、早速ダウンロード。

彼はちょくちょくDAWの画面をTwitterにアップしているのですが、プロジェクトファイルに貼り付けられたオーディオデータの数が膨大な量で、毎度「スゲェ手間かけて作ってるな〜〜〜」と開いた口が塞がりません。

この曲はVodkaやらテキーラやらにんげんっていいなやらあらゆる曲、ボイスやらシンセやらがふんだんにサンプリングされている、mashupの側面もあるイケイケHardtek。

彼はDJにも精通しており、DJっぽい繋ぎ方をしてる曲だなと感じました。抑揚の付け方や展開の広げ方、ラストへの持って行き方がとても上手な印象を受けましたね。

いや〜〜〜マジであのクオリティはお金取るべきでしょう..........。

 

 

はい、そんな感じで今年聴いて良かった曲BEST 10の発表が終わりました!

僕もこういう記事に名前と曲が載るような曲を作りたいですね。もっとDTMを頑張ります。向上心大事。

あと来年こそは公募という形ではなくDJのオファーが欲しい、、、

 

 

それではまた。

皆さん良いお年を!!!