どうも、音ゲーにハマり、そこからハードコアテクノにハマり、更にそこからJ-CORE・ナードコアにハマり、そしてナードコアの元ネタを探していくにつれてエロゲにまでハマってしまったパトリオットです。古いソフトをメインに遊んでおります。
今回は今更ながらPC版(Windows 95/98)to heartの全キャラのハッピーエンドを迎えられたので感想を書いてみたいと思います。ネタバレが含まれますのでご了承下さい。未プレイの方は見ない方が良いかも。
因みにゲームの攻略サイトは
↑こちらを参考にさせていただきました。「セーブ2から始める」等と親切に表記されており、一々各キャラのシナリオを最初からスタートさせる手間も省けましたし全員一発でハッピーエンドをキメることができたのでとても助かりましたね。
僕がto heartを知ったのは、J-CORE界の重鎮であるm1dyさんが日本國民時代に作曲したBrand New Modeというブートレグを聴いたのがきっかけですね。
歌詞を聞き取りググっていくと主題歌であるBrand-New Heartに辿り着き、そこからゲームを知り、購入するまでに至ります。
初めて主題歌を聴いた時はそのうっとりするような歌声と曲調にとても惹かれ、今でも僕のお気に入りの曲の1つとなっています。ウォークマンでも度々聴いていますよ。
さて、それでは早速各キャラのシナリオについて感想を述べて行きたいと思います!
神岸 あかり
筆者の評価:★★★★★(5)
キャラ・シナリオ共に素晴らしかったです。
実はPC版に手を出す前にPS版であかりルートをクリアしていたのですが、とても心が温まりつつもなんか違和感あるな~と思って他の方の感想等をGoogleで漁ってみたら、案の定PC版の改変を上手く出来ていなかった模様。
「あかりのルートは18禁ならではのシナリオだった」と皆が口を揃えて言っているのを見て、PC版でも真っ先にあかりルートをプレイ。
いやもう、素晴らしかったです!
主人公ひろゆきの幼馴染であるこのあかりとは、毎日のように学校に行き、テスト勉強も一緒にやり、といった形で日常が過ぎていきます。
ひろゆきはこの幼馴染でありつつも友達以上という非常に曖昧な関係から脱したいが為にセックスを早まろうとするのですが、セックス中勃起しないという、男として非常に情けない状況に追いやられてしまいます。これは同じ男として僕も激しく心を揺さぶられましたね..........。
その後あかりを冷たくあしらってしまうひろゆき。しかし、そんなひろゆきのことを寛大な心で受け止めてあげるあかりのなんと優しいことか。普通ならバッドエンドまっしぐらやぞ.........。
終盤であかりを探し回るシーンでは泣きそうになりました。やっぱりひろゆきはあかりのことを大好きだし、あかりもひろゆきのことを大好きなんだなって感じが終盤でひしひしと伝わってきて非常に温かかったです。
途中で矢島のイベントが発生した時も、「あかりを矢島に紹介する」を選択してもあかりはキッパリと断ったところを見て、「本当に一途なんだな」と愛おしくなりましたね。因みに最初、矢島のイベントに差し掛かった時、ガラにもなくドキドキしてしまいました(笑)。学生時代を思い出しましたね(笑)。
しかし、こういったセックスがモロ関わってきているシナリオに感動してしまうと、やはりエロゲは単なるHシーンのあるギャルゲに過ぎないという訳ではないんだ、と強く感じました!
マルチ
筆者の評価:★★★☆☆(3)
ひろゆきの1つ下の学年でありながら、メイドロボの試作品として学校に送り込まれてきたこのマルチ。ルックスも僕好みでしたし、PS版の堀江由衣さんの演技も非常に可愛らしかったのもグッジョブ。PC版のマルチは非常に色っぽいです。
おっちょこちょいでドジだが人の心を持った優しいロボットという、よくSFなんかでもありがちな「ロボットが人の心を持ったらどうなるのか」的なテーマと似通っていたのも良かったですし、ストーリーを進めていけばいく程元々可愛かったマルチが更に愛おしく見えてきて最高でした。とにかく明るくて元気で健気なんですよ。
で、シナリオは良かったのですが、泣ける程ではなかったように感じます。
皆さんの感想を漁っていると口々に「泣けた」と仰っているのですが、僕はそこまでではなかったかも。
ひろゆきとマルチは最後に感動の再開を果たすのですが、このパターンは僕がto heartより前にプレイしたまじかるアンティークでもあったので、多分これのせいで見慣れちゃってたのかな?
一週間しか一緒に過ごしませんが、ストーリーの長さは短すぎるということはなく、丁度良い塩梅でした。
保科 智子
筆者の評価:★★★★☆(4)
勤勉で真面目で、寂しがりやな委員長。
最初は魅力は殆ど感じられなかったのですが、シナリオを進めていく内にどんどんと引き込まれていくタイプのキャラでした。
最初は援助交際をしているとの噂もあり、「もし本当だったらこんなシナリオ(僕の妄想)になるんだろうか........」とか要らんことを考えてしまいましたね(笑)。
神戸の友達とまた一緒に生活すべくこちらの高校でも勉強を必死に頑張り、塾にも通っているのですが、終盤でその仲の良かった友達2人が交際していることを知り、ショックのあまり泣き崩れてしまったのを見てとても可哀想な気持ちになりました。
委員長は除け者にされていたのか............?結局彼女の居場所はどこにもないのか.........?
そんなことを考えてしまいましたね。でもその心を癒してあげたひろゆきはとてもカッコ良いと思いました。ただ、悪い言い方をすれば寂しさに付け込んでるように見えなくもないのでどうなのかな~.............とも。
最後に一度だけ裸眼の委員長が見れたのも良かった。
宮内 レミィ
筆者の評価:★★★★★(5)
高校で初めて知り合ったかと思いきや、なんと幼少期に少しだけ遊んでいたことがあるという衝撃の事実。序盤でひろゆきが子供を助けてあげたり、レミィが「子供は好き?」と言っていた伏線がラストで見事に回収されたのは実に圧巻でした。
あかりと似たような境遇のキャラが故に「幼少期に言っていた『好き』と今の『好き』は本当に一緒なのか」というテーマが発生し、それでも尚「俺はレミィが好きだ」と言い切るひろゆきのカッコ良さに惚れましたね。
そして最後に海外に戻らないのもお約束の展開w
来栖川 芹香
筆者の評価:★★★★★(5)
美人なお嬢様という設定でしたが最初は「そんな美人か?」「もっと大きい声でしゃべって欲しい」等とネガティブなイメージを持っていました。
ですがストーリーを進めていくにつれ愛おしくなってくるという、智子と似たようなタイプですね、個人的には。
妹の綾香が「私と姉さんどっちが美人?」って聞いてきた時に芹香がじっとこちらを見つめてきた時は思わずニヤけてしまいましたね。んでこの時になって気付いたのが、「エロゲやギャルゲでキャラが全く同じ表情でも、文脈によって違った表情に見える」ということ。特に芹香の場合あまり表情を変えないのでそれが顕著でしたね。通常の表情でもこちらを見つめているように見えるのは、それだけ描写が上手ということなんでしょうか。
最初はなんでお嬢様がこんな普通の高校に通ってるのかな~と思っていましたが、その疑問も終盤で解消され、実にシナリオの作りが精巧だなと思いました。
セックス前のシーンでひろゆきが媚薬を飲まされるシーンがあるのですが、その時に「これを飲まなかったら俺は好きじゃなくなっちまうのか?」というテーマも添えられていてGOOD。
後個人的にセバスチャンの「かぁ~~~~~~っ!」がめちゃめちゃツボりましたw
姫川 琴音
筆者の評価:★★★★☆(4)
ひろゆきの努力によって琴音ちゃんの本当の力の正体が分かったところで衝撃を受けました。ただ、あれは結局2つの力を併せ持っていたということで良いのかな........?僕の読解力不足のせいかも知れませんが、超能力周りの描写がちょっと分かりづらかったです。校庭でボールがひろゆきの前で突然止まったことの説明も結局ありませんでしたし。
ひろゆきの努力のおかげで明日から普通の生活を送れるようになる!という部分にグッとくるものがありましたね。
個人的にこのキャラが一番ひろゆきの助けを必要としているんじゃないかな.........。そんな気がしました。
松原 葵
筆者の評価:★★★★★(5)
僕は格闘技にはさほど興味はないのですが、序盤の葵ちゃんの一生懸命な「エクストリーム」の説明の仕方にグッと引き込まれました。シナリオを考えた方も格闘技に精通しているように感じられましたね。
結局ラストまで部員はひろゆきしか集まりませんでしたが、ひろゆきのおかげで一歩前進できたという「成長」がとても好印象でした。
格闘技というと荒くれ者が集っているイメージが僕の中にあるのですが、葵ちゃんはそれとは正反対で謙虚で礼儀正しく、強いながらもとても優しい少女。ボーイッシュだけど実は普通の女の子。そんな印象を受けました。
攻略の仕方も「クラブに行く」を選択すれば良いだけなので、単純でサクサク進められましたね。
しかしあかりの時もそうでしたが、ひろゆきがぬいぐるみやマスコットキャラで女の子と会話する場面がとても微笑ましいです(笑)。
長岡 志保
筆者の評価:★★☆☆☆(2)
数々の良キャラ・良シナリオを終え、ひろゆきが中学の時からの付き合いである志保は一体どんなストーリーが待ち構えているのかな~さぞかし泣きストーリーなんだろうな~とワクワクして攻略を始めましたが、その出来は正直ガッカリ。
志保を攻略しているんだからちゃんと志保と恋仲になって欲しかったな...........。
全体的にシナリオが薄かったです。中盤で橋本先輩の凌辱から助けてあげても何故かひろゆきが志保を責めるような発言をしていたのもおかしいし、後に橋本先輩と会って謝るのもおかしいし、それに対して橋本先輩が気まずそうにしていても「?」って状態だったのもおかしい。男としておかしい。
ひろゆきは他のキャラの時は頼りがいのある男だったのに、なんで志保ルートの時だけこんなふざけたキャラになってしまったんでしょう............?
セックスの理由もお粗末だし、ラストの「実はあんたのこと好きだったんだ」も取って付けたような告白だったしで、付き合いが長いだけあってとてもガッカリしました。
後、仮に当時ひろゆきのことを好きでなかったとしても、遊びに誘ったのを断ったくらいで痴漢冤罪にハメるのは人として最低かと。いやどんな理由があってもダメなんですが..............。
3月からひろゆきと共にいるにも関わらず専用イベントも少なかったですね。ルックスとか喋り方は好みなんだけどな~.............。
ただPS版ではシナリオが大きく進化しているっぽいので、時間ができたらPS版の方も再び進めていきたいです。
雛山 理緒
筆者の評価:★☆☆☆☆(1)
あかりとのハッピーエンドを迎えた後に出現する隠しキャラなのですが、志保同様こちらも絶句する程の酷い出来。
最初はなんか良い感じの天然キャラだな~と思っていたのですが、専用イベントが少なく、最後にセックスする理由が「ゲームを譲ってくれたから」というぞんざいな理由。
「ずっと前から好きでした」って発言も、やはり取って付けたようにしか聞こえませんでした...........。
セックスの最中も天然さ全開だった為まるで遊んでいるかのようで真剣さが伝わってきませんでしたし、「本番させてくれなかったらバトルッチ(ゲーム)もらわないから!」とか言ってて思わず吹き出してしまいました。いやいや、セックスシーン中に吹き出したらアカンやろ.............。
HシーンのCGは1枚しかありませんでしたが、まあ妥当だよな..........。
ただ、こちらもPS版でシナリオが大きく変わっているようなので、こちらもいつか進めてみたいと思います。
総評
筆者の評価:★★★★☆(4)
2名ほど残念なキャラがいましたが、全体的にとても良かったです!
それぞれのキャラ同士が連動しているのもポイントが高いかな。複雑に絡み合った精巧なストーリー尽くしで本当に最高でした。
ひろゆきもとてもカッコ良かったですね。やっぱ主人公の存在が一番大事だよな..........。ただセックスする時にちゃんと避妊具をつけて欲しかった。でもエロゲってこういうもんなのかな?
既に書きましたが、時間ができたらPS版の方も進めて行き、その感想もまたいつか綴りたいと思っているので宜しくお願い致します!
それではまた。