とある科学の迎撃日記(パトブログ)

パトリオット(dj patriot)が気が向いた時に綴るブログです。

【DJ初心者必見!】BPMは最大で√2倍離れる!DJにまつわるBPMの秘話を紹介!

 はいどうも、DJ歴1年3ヶ月のdj patriotです。DDJ-400を購入したのは丁度1年前(2021年の2月)ですね。それ以前はVirtualDJという無料のソフトを使っており、PCのキーボードを操作しながらMIXを録音していました。

今回はそんなまだまだDJ歴が浅い僕でもこれくらいのことなら初心者さん達にシェアできる!って感じの内容の記事を書いていきたいと思います。

 

皆さんはDJ中に曲を繋いでいく時、雰囲気なども勿論そうですが、必ずBPMを意識しますよね?大体の場合、BPMが近い曲同士をどんどん繋いでいって段々にBPMが上がって行く、というMIXにしていくのではないでしょうか。中にはテンポフェーダーやSYNCで常にBPMを一定に保っている方もいますが(それはそれでアリだと思ってます)。

今回は、そのBPMに関する秘話、と言うか僕が発見したことをご紹介したいと思います!

検索してもそれっぽい記事が出てこなかったのでお役に立てれば幸いかなと。

 

先ず第一にBPMが移り変わって行く時、注目すべきなのは値ではなく倍率です。

例えば120BPM→122BPMへと繋いでいく場合、「BPMが2上がった」ではなく「1.01666......倍になった」と捉えるべきなんですね。

同じ「2」でも、例えば「100→102」と「200→202」とでは差があります。前者が1.02倍で後者は1.01倍です。後者の方が前者よりも差が縮まって聞こえます。このように、BPMは絶対値に注目しているとセットリストを組んでいる時などに勘違いが生じてしまうので、できるだけ「何倍離れているか」を考えるべきなんですね。

そんなBPMですが、その「何倍離れているか」の限界はどのくらいなんでしょう?

と言うのも、例えば100→150では1.5倍離れていますが、150を半分の75として計算すれば100/75で1.33333333333...........倍しか離れていません。

この場合、1.5倍ではなく1.333333333.......倍の方を優先すべきです。rekordboxなどのソフトでSYNC機能を使う際も近い方に自然と合わせてくれます。例えば100→190にSYNC機能を使用して繋ぐ場合、190ではなく95として考えるので、95→100へと次の曲が変換される訳です。190と考えた場合は190→200へと変換される、という寸法。CDJだと190→100へと変換されてしまう、ということがありますが、できるだけ近い方に合わせたいですよね。

で、僕が気になっていたのが先述した「何倍離れているか」の限界はどれくらいのものなのか、ということ。近い方が優先されるのであれば、その「近い方」の限界.......つまりBPMは最大でどれくらい倍率が離れるのか?ということが前々から気になっていたんです。

それでちょっと色々と計算してみたんですよね。そして僕が導き出した答えは........

 

BPMは√2倍以上離れることはない!!!

 

ということ。

どうしてこのような結論に至ったのか?どういう計算をしたのか?を順を追って解説していきたいと思います。

 

先ずは任意のBPM「A」と、Aより大きいけどAの2倍以下の値「B」、そしてBを2で割った「C」、この3つの値を使って答えを導き出したんです。

要するにAが今かけている曲でBが次の曲で、Cが次の曲の半分のBPM

僕はB/AとA/Cで近い方が優先されるのであれば、先ず両方の引き算した値も同じにしてみるべきなのでは?と考え、いくつかの例をメモ紙に書き出してみたのです。

「え?引き算じゃなくて倍率が大事ってさっき言ってたよね?」と皆さん思うでしょうが、僕は音大卒なため頭がそれ程良くなく........。間違ったことを手始めに考えてしまった訳です。。。

先ず僕が考えたのがA=135、B=180(C=90)という図。B-A=45、A-Cも45。どちらも均等に割り振れた!と思ったのですが、倍率を計算するとB/A=1.333333........、A/C=1.5、という感じになりました。この他にもこれと同様に大きい方から小さい方を引いた値が全く同じ例を書き出してみましたが、どれも1.33333と1.5で固定されていました。

そこでアホな僕はようやく「いやよくよく考えたら倍率が大事だったんだ」と思い出し、今度はどちらの倍率も均等にしてみれば答えが出るのでは?と考えたんです。どちらの値も同じになった時、それが答えなんじゃないかと。

今1.33333........と1.5と出たということは、真ん中は大体1.4くらいなんじゃないか?と当たりを付け、計算していき、最終的に出た答えが約1.4142倍が限界というもの。

試しにAを100BPMとしてみましょう。すると次にかかるBは141.42BPMです。で、Cの値はというと70.71BPM。100/70.71=1.4142271248...........となった訳です!!!

どうですか?どちらも大体1.4142くらいになりましたよね!?

で、これを知人に伝えたら「それ、もしかして√2じゃね?」と言われ、遂に答えが出たんです!!!これこそが正に丁度真ん中の値であり最大値であると!!!

しかし√は完全に盲点でした........。相談した彼は数学の専門家なのでパッとこの値が出てきたそうです。

因みに後日、B/A*A/Cの値が限りなく2に近いことに気付きました。そこでAを100、Bを200として考えてみたら完全に納得しました。この場合のCは100です。この構図で既に上でやったように計算していくと、B/A=2、A/C=1となりますよね。このB/AとA/Cをかけると丁度2になります。そして、先程書いたように丁度真ん中の値を知りたいのでこの1〜2の真ん中、つまり2の平方根を求めれば良いのです。

 

x^2=2

 

こうすれば良かったんですね。xの解は当然ながら√2です。

いや〜〜〜、大分遠回りしちゃったなあ..........(笑)。

 

と言う訳で皆さん、100BPM→141BPMみたいな繋ぎを繰り返しているとごちゃごちゃしてまとまりのないMIXになってしまうということを覚えておきましょう!僕は曲を繋ぐ時、BPMはなるべく1.04倍以下で繋いで行っています。例えば125→130だと1.04倍ですが、これでも「離れすぎ!」って思う方は沢山いますからね。なるべく違和感のないMIXにできるよう心がけましょう。

ただまあ、たまに雰囲気を一気に変える為にBPMをガラリと変えてしまうのもアリだと思います。そういう繋ぎ方をする人も実際にいますし。結局のところ、音楽に正解はないですからね。

また、曲のBPMを変えるのもテクニックの内の1つです。ただ、あまりにも変えすぎてしまうと原曲のグルーヴ感などが損なわれてしまうのでそこは注意して下さい。

 

...........なんかメチャクチャどうでも良いことを長々と綴ってしまったようにも思えますが、皆さんいかがでしょうか。

こんなアホな僕の長文に付き合っていただきありがとうございました!

今度はテクニック的なことも伝授できたらなあ、と思います。

 

それでは。